林業基盤の職人連携による観光まちづくり
林業や和紙といった里山基盤のものづくり産業や文化、職人を有する埼玉県ときがわ町において、自然と共生する暮らしの価値観に共感する人を対象に、ものづくりの川上(材料づくり)から川下(商品づくり)までの物語に触れつつ、DIY体験を楽しんでもらう観光コンテンツの造成を行うプロジェクトである。このプロジェクトを通して、これまで接点の薄かった職人さんや観光やまちづくりの専門家、行政との事業連携を行い、多面的な地域振興につないでいくことを目指している。
2020年度

ときがわ森の教室 prduced by ときがわネットワーク 公式HP:里山ものづくりの川上から川下までを味わう観光!
2021年度

2021年度は、観光庁の「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」を活用して、移住者を中心とする職人へのインタビューをまとめた既存資料「 ときがわ職人図鑑 第一号、第二号(ときがわ町観光協会 福島だいすけさん制作)」と、川原研究室で実施した代々地域で林業に携わる「地元の人」へのインタビュー資料をもとに、「ときがわ町 山の恵みフェノロジーカレンダー」を作成した。この資料は、里山の地域資源をそこに携わる人に着目しながら歳時記として整理するとともに、その地域資源に関連するものづくりや食の川上から川下までのさまざまなストーリーをまとめたことに特色がある。
ときがわ山の恵みフェノロジーカレンダー.pdf

ときがわネットワークが提供する体験型アクティビティ
- 森と職人技を楽しむ ときがわ森図鑑
- 和紙の原料収穫から行う本格内容 伝統工法でつくる手漉き和紙体験
- いま、大切な森の循環を考える reモリ倶楽部
- 生木を使った暮らしの道具づくり グリーンウッドワーク
- 木の力を感じ、森を学ぶ 伐採見学会
- 暮らしに森の面影を ポータブルランプ TOKI
また、昨年に引き続き、ときがわネットワークのメンバーが造成した観光イベントやワークショップの事業検証のために、支払い意思額調査を行った。この知見を生かし、「目的達成や商品磨き上げに活かせる事業検証方法とは?」と題して、観光庁の域内連携実証事業の成果報告会で講演会を行い、手引き書に掲載された。
地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業 手引き書
手引き書PP.45-47 に掲載 川原執筆記事。
「目的達成や商品磨き上げに活かせる事業検証法」4頁目追加版.pdf
各地の採択事業者から寄せられた相談内容をふまえ、学術的検証調査というより、観光コンテンツ造成に関わる現場の方の目線でどのように検証調査をやったらよいかを書いてあります。
地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業 手引き書
手引き書PP.45-47 に掲載 川原執筆記事。
「目的達成や商品磨き上げに活かせる事業検証法」4頁目追加版.pdf

研究一覧
川原研(大学院)で研究を希望する方へ
- 受験前に必ず相談しに来てください。(ビデオ会議も可能です)。
- 観光に関わる簡単な研究計画書をEメールで送付ください。
- 大学院の合格前に、研究生として受け入れることはしていません(学科方針)。
- 受験の詳細は観光科学域HPをご覧下さい。夏試験(8月)、冬試験(2月)があります。