メンバー紹介
「観光まちづくり研究室」は、地域の環境や生活の改善運動である「まちづくり」と、地域資源を活用して地域の経済活動や生き甲斐を生む手段としての「観光」を一緒に考える「観光まちづくり」に取り組んできました。その目指す姿は
・地域の空間環境・歴史文化・産業などの地域の総合力が支える「地域観光」
・また、観光が地域の自然・文化・産業の保全、育成に貢献する「地域観光」
であり、観光の氷山図として描いてみてます。
近年「持続可能な観光」や、地域を尊重する「責任ある観光(レスポンシブル・ツーリズム)」に関心が高まる一方で、その実現に向けての方策はまだまだこれからです。そこで、多様な分野の蓄積を活かし、
・現場の先進的な取り組みから、将来像を構築するための理論を導くこと
・その実現にむけての具体的な方法、地域の実情に合わせたカスタマイズの方法・技術
の両面に取り組んでいます。
活かしたい蓄積の一つは、建築、都市計画・都市デザインと住民主体まちづくりで培われた方法・技術。空間のデザイン、体験のデザイン、気持ちのデザイン、組織のデザイン、事業のデザイン、プロセスデザインなどなどです。そして、多くの行政や観光事業者の方との共創と、様々なバックグラウンドの学生たちの日々の議論から沢山のヒントを得て、「持続可能な観光」にアプローチしています。
研究紹介
略歴
1994年3月 | 早稲田大学理工学部建築学科卒業 |
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1996年3月 | 早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻 修了 |
1996年4月 | 株式会社AUR建築・都市・研究コンサルタント |
2001年4月 | 同社 取締役 |
2003年4月 | 早稲田大学理工学部建築学科 専任助手 |
2006年2月 | 早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻、博士(工学)取得 |
2006年4月 | 早稲田大学理工学研究所 客員講師(専任扱い) |
2008年4月 | 早稲田大学建築学科 助教 |
2009年4月~ | 首都大学東京 都市環境学部 自然・文化ツーリズムコース 准教授 |
2016年4月~ | 首都大学東京 都市環境学部 自然・文化ツーリズムコース 教授 |
2020年4月~ | 東京都立大学 都市環境学部 観光科学科 教授(改組による変更、現職) |
受賞
- 2023年度 都市景観大賞(景観まちづくり活動・教育部門)優秀賞 (川原はディレクターとして参画)「景観絵本『八王子まちなか 景観みらいものがたり』 ~八王子中心市街地のフロートビジョンと実現に向けたアクション~」の取組みで受賞しました。
- 2021年度東京都立大学ベスト・ティーチング・アワード 「地域企業・団体と連携した課題解決型学習PBLの実施」2022年10月表彰
- 学科創設以来、岡村祐先生他と工夫を重ねて取り組んできたプロジェクトベースドラーニング(PBL)科目「観光科学プロジェクト演習Ⅱ」が受賞。地域企業や団体と連携しながら行う課題解決型学習科目。学生が地域企業や自治体が抱える課題を解決するため、フィールドワーク、計画立案、企業等への最終発表、講評、社会実装、冊子作成、学会やコンテストへの参加等の学内外への活動が評価されました。
- 2021年6月 2021年度 都市景観大賞 都市空間部門 優秀賞 受賞(川原は専門家メンバーとして参画)2021年3月 2020年度 ふるさと名品オブ・ザ・イヤー「地方創生大賞(コト部門)」受賞, 受賞品名:「オソト天国」長門湯本温泉街の丸ごとリノベーション&マネジメント(川原は専門家メンバーとして参画)
- 2020年10月 2020年度グッドデザイン賞受賞 受賞対象「長門湯本温泉観光まちづくりプロジェクト」(川原は専門家メンバーとして参画)
- 2014年12月 多摩の大学生まちづくりコンペティション 奨励賞(ネットワーク多摩 主催)
受賞団体:川原晋研究室(発表者:平田徳恵)
受賞テーマ:行政と地域事業者参加で取り組む地域ブランディング
-東京都あきる野市におけるワークショップを通して- - 2014年2月 国土交通省 手づくり郷土賞受賞 (まちづくりディレクターとして参画)
長年まちづくり関わる、鶴岡市山王商店街を中心とする取り組みに対して
受賞テーマ:商店街『みち広場』の整備と運営による賑わいづくり~デイバザール、ナイトバザール、夢やたい - 2013年11月 第7回産業観光まちづくり大賞 金賞受賞(日本観光振興協会主催)
受賞団体:おおたオープンファクトリー実行委員会(大田クリエイティブタウン研究会+工和会協同組合)
受賞テーマ:「おおたオープンファクトリー」に対して - 2012年9月 NPO日本都市計画家協会 楠本洋二賞・優秀賞 受賞 (川原はディレクターとして参画) 「都市計画の理論と実践」による活動を評価する本賞において、「中心市街地に様々な活動やアクターを呼び込む空間整備と組織づくり~山形県鶴岡市山王商店街まちづくりの10年の取組み」が評価されました。
- 2011年9月 日本都市計画学会 創立60周年記念事業「自治体まちづくりグッズ賞」佳作
受賞団体:つるおか『美しい都市』プロジェクト実行委員会(ディレクターとして参画)
受賞対象:「物語で紡ぐまちの記憶 城下町鶴岡 町人まちブック」「古地図で歩く 城下町鶴岡 町人まちMAP」 - 2007年12月 (財)アジア太平洋観光交流センター第13回 観光に関する研究論文 奨励賞
受賞論文:川原晋、古川尚彬「東アジアの歴史的都市が持つ生態学的特徴を資源とした社会基盤整備と観光のあり方」
助教・研究員
専任助教
小堀 貴子 |
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専門:造園学、公園計画、観光まちづくり、レクリエーション
学位:博士(農学、千葉大学)
日本の自然公園は、地域内に人々が居住し生活を営む地域指定制を取り入れています。そのため、実は自然資源だけではなく、地域に根差した生業や伝統などの文化資源も多く含まれています。このような多岐にわたる地域固有の資源を後世へと継承するためには、保護するだけではなく、その存在の意義が人々に共有されることが重要です。そこで観光的なアプローチにより、資源を活かした地域づくりを丁寧に行うことが期待されています。さて、資源を守ることを前提に、その価値や魅力をさらに高める地域づくりとはどのようなものでしょうか。私はこのような問いに対して、レクリエーション計画や風景計画の視点より取り組んでいます。
研究紹介
特任准教授
(観光マネジメント副専攻担当)
平田 徳恵 |
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専門:地域ブランディング
環境色彩
生活空間デザイン
学位:博士(観光科学,首都大学東京)
訪れた地での美しい景観、地域ならではの特産物や食など、観光によって体験できる地域文化は、その地において長い年月をかけ、つくりあげられたものです。 機能性優先のグローバル化等により地域らしさが失われつつある現在、大切な地域ならではの文化を住民の方々と共に再発見し磨きあげていくこと、そして、地域資源を介して地域内と地域外の方々との交流が生まれ育まれるようなまちづくりが重要だと考えています。 このような住み心地よく、訪れて楽しいまちをどのようにしてつくりあげ、マネジメントしていくことができるのか、皆さんと一緒に様々な視点から考えていきたいと思っています。
研究紹介
researchmap
研究室を支えてくれたOB教員
野田 満(近畿大学 総合社会学部/さんそデザイン)
農村計画学/地域デザイン学 Researchmap
益子 智之(早稲田大学 社会科学総合学術院)
都市計画学 Researchmap
学生
D(博士後期課程) | 山本 大地 佐藤 彩生 菅野 正洋 |
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M2(博士前期課程2年) | 小林千夏 頼文鑫 翟冰冰 |
M1(博士前期課程1年) | 栗原圭吾 西嶋星ラ |
B4(学部4年) | 河野友希 中埜美穂 平島知佳 三村諒 |
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B3(学部3年 10月より配属) |
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川原研(大学院)で研究を希望する方へ
- 受験前に必ず相談しに来てください。(ビデオ会議も可能です)。
- 観光に関わる簡単な研究計画書をEメールで送付ください。
- 大学院の合格前に、研究生として受け入れることはしていません(学科方針)。
- 受験の詳細は観光科学域HPをご覧下さい。夏試験(8月)、冬試験(2月)があります。