川原研のアプローチ
理論と実践の両輪

- 質的調査の重視:デプスインタビューやフィールドワークを通して、観光や地域の状況に解像度高く迫る質的調査を大切にしています。定量的調査だけでは発見できない地域の様相、因果関係を発見していきます。
- 発見的調査の重視:マスな動きとしては捉えられないが、先進的な取り組みと見られる地域の動きに着目します。
- 定量的調査で補完:アンケートなどの定量的調査は上記の質的、発見的調査を立証するものとして活用します。現場の経験知としては当たり前なものを定量的に立証するだけにとどまらないものをめざします。
- 計画学として地域に作用することのできる要素を意識的に捉えます。
三者共栄関係の構築

- 観光まちづくり=三者の満足:観光客、観光事業者、地域住民
- まちづくりに観光者、観光事業者の視点を忘れず組み込んで調査、実践を試みています。
地域、観光事業を動かす方法に関心
- 活動のデザイン(やってみたい活動は何?)
- 空間のデザイン(行きたいなと思う場は?)
- 気持ち(モチベーション)のデザイン
- 実現のためのプロセスデザイン(どうやって進めていくか)
- 運営組織のデザイン(それらを支える組織は?)
- 事業のデザイン(取り組みの継続のためには?)
これらは全てつながっていますが、卒論修論では興味のあるところから読み解いていきます。
ベースとなる研究分野とチャレンジ
- まちづくり学(多様な人・組織との地域での合意形成や、推進方法を研究する学問)
- 都市計画学(人が集まって快適に住む装置としての都市を計画し、コントロールする方法について学問)
- 都市デザイン学(都市を変革する必要がある時、細部から全体までを総合的に計画調整する=デザインする学問)
- 人文科学、社会科学、地理学(地域の社会環境、空間環境を読み解く学問)
これらの学問に観光の視点を加えることで、単なる地域の現状把握だけにとどまらず、観光を活かして地域を変えていく視点を持った研究を行います。
研究の視点
プロジェクト/テーマ研究や学生論文に共通する研究の視点
あるいは、発想を広げるためのキーワード
① 観光まちづくり技術論:
まちづくりが培ってきた技術を観光に応用する研究
② 都市政策観光接続論:
多様な都市政策に観光視点を入れ込むための研究
③ 観光資源化/観光対象化論:
都市形成史のなかで育まれた観光資源、都市生活の中にある新たな観光資源を読み解く研究
④ 産業観光論2.0:
地場産業・産地の振興や改革に観光を活用する視点を持った研究
⑤ 観光空間計画論:
観光/観光者視点からの都市空間・景観の解読研究
⑥ 観光地域経営論:
公民連携による観光地経営の研究
⑦ 観光交流人口動態論:
関係・交流人口の積極的活用による地域振興の研究
⑧ 観光アーカイブ論:
観光情報、まちづくり情報の蓄積、表現、発信の方法研究
研究室データベース
研究の多様性が分かりづらさとならないように、十数年の蓄積を有機的につなげるデータベースを作成中。
それらの知見を活用できます。
それらの知見を活用できます。

川原研(大学院)で研究を希望する方へ
- 受験前に必ず相談しに来てください。(ビデオ会議も可能です)。
- 観光に関わる簡単な研究計画書をEメールで送付ください。
- 大学院の合格前に、研究生として受け入れることはしていません(学科方針)。
- 受験の詳細は観光科学域HPをご覧下さい。夏試験(8月)、冬試験(2月)があります。