ごあいさつ
「観光まちづくり研究室」は、地域の環境や生活の改善運動である「まちづくり」と、地域資源を活用して地域の経済活動や生き甲斐を生む手段としての「観光」を一緒に考える「観光まちづくり」に取り組んできました。その目指す姿は
・地域の空間環境・歴史文化・産業などの地域の総合力が支える「地域観光」
・また、観光が地域の自然・文化・産業の保全、育成に貢献する「地域観光」
であり、観光の氷山図として描いてみてます。
近年「持続可能な観光」や、地域を尊重する「責任ある観光(レスポンシブル・ツーリズム)」に関心が高まる一方で、その実現に向けての方策はまだまだこれからです。そこで、多様な分野の蓄積を活かし、
・現場の先進的な取り組みから、将来像を構築するための理論を導くこと
・その実現にむけての具体的な方法、地域の実情に合わせたカスタマイズの方法・技術
の両面に取り組んでいます。
活かしたい蓄積の一つは、建築、都市計画・都市デザインと住民主体まちづくりで培われた方法・技術。空間のデザイン、体験のデザイン、気持ちのデザイン、組織のデザイン、事業のデザイン、プロセスデザインなどなどです。そして、多くの行政や観光事業者の方との共創と、様々なバックグラウンドの学生たちの日々の議論から沢山のヒントを得て、「持続可能な観光」にアプローチしています。
研究の視点
① 観光まちづくり技術論:
まちづくりが培ってきた技術を観光に応用する研究
② 都市政策観光接続論:
多様な都市政策に観光視点を入れ込むための研究
③ 観光資源化/観光対象化論:
都市形成史のなかで育まれた観光資源、都市生活の中にある新たな観光資源を読み解く研究
④ 産業観光論2.0:
地場産業・産地の振興や改革に観光を活用する視点を持った研究
⑤ 観光空間計画論:
観光/観光者視点からの都市空間・景観の解読研究
⑥ 観光地域経営論:
公民連携による観光地経営の研究
⑦ 観光交流人口動態論:
関係・交流人口の積極的活用による地域振興の研究
⑧ 観光アーカイブ論:
観光情報、まちづくり情報の蓄積、表現、発信の方法研究
研究室データベース
それらの知見を活用できます。

川原研(大学院)で研究を希望する方へ
- 受験前に必ず相談しに来てください。(ビデオ会議も可能です)。
- 観光に関わる簡単な研究計画書をEメールで送付ください。
- 大学院の合格前に、研究生として受け入れることはしていません(学科方針)。
- 受験の詳細は観光科学域HPをご覧下さい。夏試験(8月)、冬試験(2月)があります。